
誰でも上手になれる!ボイストレーニングのススメ
歌唱を支える基礎筋肉
「歌といえば腹筋」というイメージがあるとおもいますが、それだけ鍛えれば上手になれるというものではありません。
大切なのはバランスです。
腹筋は、腹式呼吸の訓練の一環として鍛えるのが有効です。
具体的には、「5秒間息を吐き続ける」「5秒間通常の呼吸をする」というセットを一定回数繰り返し、その後5秒から10秒、20秒と徐々に時間を増やしていく、という手法があります。
とても地味ですが、腹式呼吸のために非常に重要です。
腹筋だけではバランスが悪くなるので、背筋のトレーニングも行いましょう。
背筋は歌唱に必要な筋肉を支え、また猫背を改善するため歌いやすい姿勢を作るためにも役立ちます。
見落としがちですが、下半身も重要です。
特に長時間立ったまま歌う場合は、想像以上に体力を奪われます。
歌いやすい姿勢をしっかり保つためにも、スクワットなどの基本的な下半身トレーニングは大切にしましょう。
歌いやすい状態に仕上げる
次に、歌いやすいコンディションへと仕上げるため、体をほぐしましょう。
体が硬くなっていたり、肩コリなどの症状があると、歌うために使う筋肉がうまく動かずに、本来の歌唱力をフルに出せません。
まず、首と肩に注目しましょう。
首に関して重要なのは、「左右と後ろの筋をしっかり伸ばす」ことです。
それぞれの筋を張った状態で深呼吸を行うことで、筋肉をしっかり伸ばしましょう。
その後首を左右に5回程度回すことで、コリをほぐしましょう。
肩は、両肩を上げた状態での深呼吸と、前後にぐるぐる回すようにしてコリをほぐす運動が有効です。
また、股関節の柔軟も重要です。
両足を開いて座り、体を地面に倒すという通常のストレッチで問題ありません。
足を開いた状態で両肘が地面につくくらいを目指してみましょう。